「コンド(CONDO; Conservation Documentation)」は、芸術作品の保存・修復活動の過程で作成される修復記録、修復ドキュメンテーションをアーカイヴ化し、共有していく方法についての研究と実践に取り組むプロジェクトです。このページは、CONDOの調査ノートを公開するものです。
発行:本間 友
活動のねらい(2023-)
- 芸術作品や研究データなど、隣接領域におけるドキュメンテーションやデータセットとの比較を通して、修復ドキュメンテーションの特徴が共有化を巡る課題にどのように接続するかを明らかにする
- 修復ドキュメンテーションの作成・保管・利用状況の調査、作成者・保管者らへのヒアリング等を通じて、修復ドキュメンテーションに固有の特徴を明らかにする
- 日本における修復ドキュメンテーションの蓄積・利用事例の調査を通じて、修復ドキュメンテーションの共有化とアーカイヴの構築の実現に向けた端緒を開く
研究者について
本間友(ほんま・ゆう):慶應義塾ミュージアム・コモンズ 准教授。2006年より、慶應義塾大学にて、アート・アーカイヴの構築・運営、大学所蔵文化財の管理・展示、イベントを通じた学術情報の流通などに取り組む。「多品種少量」なコレクションをもつ小さい組織の現場担当者として、修復を安全に行うための実務的情報へのアクセスについて悩んだ経験から、修復記録のアーカイヴ化と共有化に関心をもち、研究をスタートさせた。